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「かがり火」監督取材記事掲載!

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地域を学び、地域で遊ぶためのヒューマンネットワークマガジン「かがり火」2012年12月号にて山崎監督の取材記事が掲載されました! 20年以上前から続く地域情報誌です。

かがり火

『ひかりのおと』は、来春2月オーディトリウム渋谷にて公開!
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by hikarinootoblog | 2012-12-28 00:12 | 新着情報

「映画.com」 ニュース記事掲載!

総合映画情報サイト「映画.com」にて、『ひかりのおと』の東京公開決定のニュース記事が掲載されました!

本当の農家がメガホンをとった“地産地生”映画「ひかりのおと」公開

同ニュース記事は、以下のサイトなどでもご覧いただけます!

YAHOOニュース
goo映画
livedoor MOVIE ENTER!
ニコニコニュース

東京公開は、来春2013年2月よりオーディトリウム渋谷にて! 乞うご期待!
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by hikarinootoblog | 2012-12-27 11:30 | 新着情報

ひかりのおと 成都上映報告!

天津、北京での上映に続いて、四川省成都での『ひかりのおと』上映。
コーディネーターの中山大樹さんからの現地リポートです!



成都・日本独立電影展の報告
2012.12.12 中山大樹

会場:富力天匯MALL・成都橙天嘉禾影城富力店(OSGHシネマ)
日程:2012年12月9日
主催:放客電影社
共催:橙天嘉禾影城、八又二分之一、明日・快一週、泰達当代芸術博物館
企画:陳心中、中山大樹

<上映日程>
9日14時〜 『美しい術』大江崇允監督
  17時〜 『青すぎたギルティ』平波亘監督
  20時〜 『ひかりのおと』山崎樹一郎監督

<成都市について>
成都市は中国の中央部に位置する四川省の省都で、人口は約1400万人、アメリカなど各国が領事館を置く、中国西南地区の中心的な都市である。首都から遠くはなれているため、古くからあまり中央の干渉を受けない、自由な文化を好む土壌が形成されており、美術や音楽、文学が盛んである。インディペンデント映画の上映をしているグループも複数あり、数年前から頻繁に活動している。

d0237485_23415985.jpg近年は経済発展に伴い街の大部分が再開発され、シネコンを持つショッピングモールが中心部に林立している。そのため映画館の間での競争が激しく、少しでも他館と差をつけようとしている。通常であれば映画館は検閲を通して上映許可を受けている映画しか流すことはできないが、成都の映画館には貸切でホールを提供しているところが多く、そこではさまざまな作品が自主上映されている。これは政治圧力の強い北京などでは行われていないことで、成都の自由さが伺える。(写真:会場のシネコンが入っている富力天匯MALL)

<企画者・陳心中と李文勝>
d0237485_23395859.jpg今回の企画は北京での上映を観に来ていた写真家の海波氏が、成都在住の陳心中に上映するよう薦めてくれたのがきっかけで、陳心中が知人たちに話をもちかけて実現した。
陳心中は成都出身の映画作家である。清華大学を卒業後、アメリカに留学して映画を学び、中国に戻ってからはインディペンデントで映画を制作している。これまで四川大地震を扱ったドキュメンタリーなどを発表しており、現在は成都を舞台にしたフィクションを制作中。四川省における数少ない映画作家のひとりで、幅広い人脈を持っている。
今回イベントの費用を提供してくれたのは李文勝氏という実業家である。詩人や囲碁棋士の面倒をみたり、文学家のサロンとなるバーを経営するなど、四川の民間文化を資金的に支えるパトロンのような存在だ。今回は陳心中から依頼を受け、ポケットマネーで資金提供してくれた。(写真:右から2番目が陳心中、3番目が李文勝氏、左端は「明日快一週」の編集長、左から2番目が八又の媛子、左から3番目が筆者)

<主催団体・放客電影社>
d0237485_23401498.jpgd0237485_23423838.jpg放客電影社とは、音楽演奏や映画上映をするバーを経営している「八又二分之一」と、成都のタウン誌「明日・快一週」の編集部、そしていくつかの映画館が合同で運営している映画上映団体である。毎週のように市内で何かしらの映画を上映しており、その都度ゲストを迎えて質疑応答などもしている。
八又二分之一は数年にわたる活動を通じて定着している客が多くおり、また「明日・快一週」は紙面を通じて常にイベントの情報を発信しているので、安定して多数の観客を獲得している。




<橙天嘉禾影城>
橙天嘉禾影城は、全国27都市に37館を展開、他にも香港やシンガポール、台湾に映画館があり、昨年末時点で世界に57館433スクリーンをもつ大きな会社である。今回会場となった橙天嘉禾影城富力店は、成都の中心に位置する天府広場からほど近い富力天匯MALLというショッピングモールの最上階にあり、スクリーン数9つのきれいなシネコンである。
富力天匯MALLは2010年12月に開業したばかりで、ユニクロやH&M、中国西南部唯一のスケートリンクなどがあるが、まだテナントは半分もうまっておらず、休日でも閑散としている。そのため橙天嘉禾影城富力店も積極的にスクリーンを貸し出している。今回は日本映画を特集上映することや、メディアに取り上げられることもあって、単なる貸切ではなく売上が低くても最低保障を要求しない共催という形で協力してくれた。
今回借りた「スクリーン3」は客席数が88あり、スクリーンは10m×5mと大きい。上映は備え付けのプロジェクターにノートパソコンを接続して行われたが、映像。音響ともにこれまでの上映に比べて格段に良かった。

<観客>
d0237485_23433728.jpgイベントが急に決まったこともあり、雑誌での宣伝はできていなかったが、ネットでの宣伝を見て多くの観客が集まった。日曜日ということもあり最初の回でほぼ満席となった。
その後は時刻が遅かったりして観客が減ったが、それでも30人を下回ることはなかった。これはこれまでの放客電影社の上映の中でも、特に多いほうだという。
客の多くは大学生で、中でも映画を学んでいる学生が多かった。今は多くの大学がキャンパスを郊外に移転しており、学生は遠路をわざわざ来ている。
八又二分之一の媛子によれば、映画専攻のある大学に向けて宣伝を行ったために、多くの学生が来たのだそうだ。
今回は、会場費としての20元(学生は15元、1元は約13円)だけを入場料として徴収した。無料で上映した北京では途中で退席する観客も多く見られたが、ここではそういう観客はほとんどなく、まじめに見ている人が多かった。
中国では各地にこのような自主上映をするグループがあるが、有料で上映しているところは非常に少ない。せいぜいカフェで上映するときに飲み物代を徴収するくらいである。

<反応>
すべての回で、上映後に質疑応答を行い、質問や感想を出してもらった。監督がいないので内容に関する質問は少なかったが、とても積極的で、質疑応答終了後にも会場の外で話しかけてくる人が多くいた。出された主な質問や感想は以下のとおり。

『美しい術』
「俳優はプロなのか」「舞台となっている都市はどこなのか」「日本人にとって高校時代というのは特に思い入れが強いのか」

『青すぎたギルティ』
「この映画で言わんとする罪とは何か」「男のキャラクターがどれも魅力的で、女のミュージシャンはセクシーだ。ただ、少し残酷過ぎる」

『ひかりのおと』
「牛の出産のシーンは脚本段階で考えたのか、たまたま映画に取り入れたのか知りたい」「タイトルの意味がよく分からない」「今日見た3本ともストーリーが暗いが、日本の若者は苦悩が多いのか」「『美しい術』と同じ女優が出ているが、何か理由があるのか」


<総括>
5本全部見たという人も少なくなく、ネットにも「日本の映画はソウルを持った人に見せるものだ」など、全体としての感想が書き込まれていた。また上映して欲しいという人や、中には平然と映画をコピーさせてくれと言う人もいた。反応はいずれも好意的なもので、質疑応答の際に次回もまた成都で上映したいと言うと大きな拍手が起こった。
今回は話が急に決まり、準備期間が短すぎたが、それでもこれだけ客が集まったのは非常に意外だった。イベントの企画や運営をした人たちも、来年はもっと規模を大きくして、監督も成都に招こうという意見で一致していた。来週号の「明日・快一週」では早速このイベントを記事にするようだ。
映画館でこのようなイベントが開ける都市は少なく、まして今のように日中関係が難しいときに、メディアでも取り上げ、これだけ堂々と開催できるのは成都ならではと言える。これだけ恵まれた条件があるなら、今後もっと成都でのイベントに力をいれてもいいだろう。
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by hikarinootoblog | 2012-12-14 23:46 | リポート

ひかりのおと 北京上映報告!

先日、山崎監督も参加しました中国・北京での『ひかりのおと』上映。
コーディネーターの中山大樹さんからの現地リポートです!



北京宋荘における上映についての報告
2012.12.2 中山大樹

会場:北京・現象芸術中心
日程:2012年11月26日、27日
主催:現象芸術中心
共催:泰達当代芸術博物館、栗憲庭電影基金
企画:朱日坤、中山大樹

<上映日程>
26日14時〜 『ひかりのおと』山崎樹一郎監督 上映+Q&A
   16時半〜『美しい術』大江崇允監督 上映
   18時〜  ゲストトーク(山崎樹一郎監督×濱口竜介監督)
27日14時〜 『PASSION』濱口竜介監督 上映+Q&A
   16時半〜『なみのおと』濱口竜介、酒井耕監督 上映 


現象芸術中心
d0237485_2135213.jpg北京郊外の宋荘という芸術家村に2008年に設けられた映画館とカフェからなる施設。これまで中国ドキュメンタリー映画祭や北京インディペンデント映画祭といったインディペンデント映画のイベントを数多く開催している。
日本との映画交流も設立当初から行われており、これまで大津幸四郎氏や原一男監督、池谷薫監督、石坂健治氏、藤岡朝子氏なども訪れている。
今回は天津での上映にあたってゲストが訪中するとあり、せっかくなので北京でも上映する機会を設けようとのことで、急遽日程が組まれた。


<26日の上映>
d0237485_2145853.jpgd0237485_216495.jpg月曜日の午後ということで、アクセスの悪い郊外の宋荘に来ることが出来る人は限られていたようだが、それでも30名前後が集まってくれたようだった。
中には映像作家の黄驥、大塚竜治、顧桃、海波といった人たちも来ていたし、宋荘や798芸術区に住む芸術家も多数参加していたようだ。

まず『ひかりのおと』が上映され、その後現象芸術中心の朱日坤が司会、中山大樹が通訳で山崎樹一郎監督と監督のQ&Aが行われた。
山崎樹一郎監督は天津での上映には参加できなかったが、北京での上映だけのために岡山から参加された。

質問は制作の背景や日本での上映状況についてが中心だった。自分たちで出資して作った映画を政府も応援し、上映で資金回収が可能であるという日本の状況を知り、中国よりもずっと恵まれているという印象を受ける観客が多かった。中国では政府が小規模の自主制作映画に資金援助することはありえないし、映画館はシネコンしか存在しないため、興行収入のいい大作映画以外が映画館で上映されることはまずない。


d0237485_218114.jpg続いて『美しい術』が上映され、その後山崎樹一郎監督と濱口竜介監督が登壇し、日本の独立系映画の状況についてなどを1時間程度話した。
濱口監督から『美しい術』を中国の観客がどう見たか気になるので聞いてみたいという言葉があり、観客からはそれに答えて「私も登場人物と同じくらいの年齢の女性で、現在職がなく、置かれている状況が似ているので、とても共感する」という返答があった。
ただ一方では、「中国は政治体制も日本とは違い、庶民はもっと苦しい状況の中でもがくように生活している。都会の若い人には共感できる人もいるかもしれないが、私は違った」と語る50代男性もいた。
王兵の『鉄西区』を観てドキュメンタリーを作ることを諦めたという山崎監督は、確かに中国と違って日本はテーマが見つけにくいと話、濱口監督は日本国内でしか共感を得られにくい作品が多いことが、世界で日本映画があまり評価されない理由かもしれないと話していた。



<27日の上映>
この日の客席も前日と同じような顔ぶれが集まっていた。他に王宏偉や楊瑾、王我といった映画関係者も来ていたし、イギリスの大学で映画を研究しているという人たちも来ていた。

d0237485_21102256.jpg『PASSION』の上映に続き、濱口監督とのQ&Aが行われた。
大学院の卒業制作ということで、どのように制作されたのか、その後の上映はどう行われたのかといった質問が続いた。
ただ、後から聞いた話では、多くの人は中国の作品との違いに驚いていたようだった。王我はリメイク権を中国の映画会社に売るべきだと言い、王宏偉は機会があればプロデューサーとして中国映画の監督を濱口監督に依頼したいと話していた。

続いて『なみのおと』が上映された。ただ、この回になると客がやや減っていた。震災への関心が低く、ドキュメンタリーの手法がどういうものかを知ろうという見方で来た人は、インタビューだとわかった時点で去ってしまった人もいた。震災への関心が低かったり、東日本大震災についての基礎的な知識の量が異なるというのは仕方がないにせよ、被災地の人々の声を聞こうと思わない人が多いのは非常に残念だった。
ただ、天津での上映では好評だったし、客層によっても反応は異なると思われるので、今後も機会をみつけて上映したいと思う。



今回に引き続き、12月9日(日)に、四川省成都にある橙天嘉禾成都富力影城(なんと中国のシネコン!)での上映が決定しました!
中山さんのレポートが届きましたら、またご紹介させていただきます!
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by hikarinootoblog | 2012-12-05 21:14 | リポート

ひかりのおと 天津上映報告!

先日行われました中国・天津での『ひかりのおと』上映。
コーディネーターの中山大樹さんから現地リポートが届きましたのでご紹介します!



日中独立映画上映会の報告
2012.12.2 中山大樹

会場:天津・泰達当代芸術博物館 映写室
日程:2012年11月23日−25日
主催:泰達当代芸術博物館
共催:栗憲庭電影基金、中山大樹

<上映作品>
日本映画
『PASSION』濱口竜介監督(フィクション/2008年/115分)
『なみのおと』濱口竜介、酒井耕監督(ドキュメンタリー/2011年/142分)
『青すぎたギルディ』平波亘監督(フィクション/2010年/83分)
『美しい術』大江崇允監督(フィクション/2009 年/90分)
『ひかりのおと』山崎樹一郎監督(フィクション/2011年/89分)

中国映画
『女導演』楊明明監督(フィクション/2012年/42分)
『鶏蛋和石頭』黄驥監督(フィクション/2012年/115分)
『我故郷的四種死亡方式』 柴春芽監督(フィクション/2012年/90分)
『三峡啊』 王利波監督(ドキュメンタリー/2012年/108分)
『小站』 杜海朋監督(ドキュメンタリー/2012年/90分)

<ゲスト>
濱口竜介(『PASSION』『なみのおと』監督)
楊明明(『女導演』監督)
黄驥、大塚竜治(『鶏蛋和石頭』監督、撮影)
王利波(『三峡啊』監督)
郝建(北京電影学院教授)
崔子恩(北京電影学院副教授、映画監督)
王宏偉(栗憲庭電影基金芸術総監、映画プロデューサー、俳優)

・開催の主旨
d0237485_20475826.jpg泰達当代芸術博物館は天津市東部の経済開発区で1996年にオープンした民営美術館であり、絵画や写真を中心に現代アートを展示、紹介している。2010年から映画や音楽など多方面の芸術分野を集めた芸術独立論壇というイベントを主催。今回は芸術独立論壇の映画上映会としては2回目で、日本と中国の独立系映画の上映を通じた交流を目的として開催された。

・上映
d0237485_20522691.jpg会場である泰達当代芸術博物館の映写室は定員が70名ほどの小さなスペースである。そこで連日午前10時から夕方にかけて3日間上映を行った。
日本映画はすべて中国語字幕が付けてあり、中国映画には多くに英語字幕および中国語字幕が入っていた。
上映方法はすべてMOV形式などの映像ファイルをパソコンを通じてプロジェクターで上映した。
上映後には質疑応答の時間を30分程度設け、郝建、崔子恩、王宏偉のうち一人が司会をし、監督が登壇して会場からの質問に答えた。監督が来場していない場合も、客席から感想や意見を聞き、討論を行った。

・観客
d0237485_2057362.jpg統計は取っていないが、観客は多い回で50名ほど、少ない回で20名ほど、平均すると30名強であった。平日や午前中からの上映もあることを考えると、普段のイベントと比べても多い方である。
主にネットを通じて一般客に広く呼びかけたが、経済開発区という場所柄もあり、地元の人はあまり来ていなかったようである。
観客のうち多くは関係者が招待して天津市内から来た人々であり、特に南開大学の李潤暁教授が学生を多数連れて参加した。招待客には他に学者や小説家、映画関係者などがいて、地元のテレビ局などのメディアも来ていた。また、遠く北京から来ていた日本人の観客も数名いた。

・反応
上映後に質問も多く出たが、監督がいなくて答えられない内容のものも多かった。以下、上映順に観客から出た声を作品ごとに紹介する。

『青すぎたギルディ』
「個々のキャラクターがそれぞれまったく違う個性を持っており、脚本を書く力の高さを感じる。演技も良い。日本らしい軽快感と娯楽要素があって、今回観た中でも特に好きな作品」(郝建)
「予算がどのくらいで、スタッフが何人くらいいるのかが気になった。中国のインディペンデント映画に比べ、規模が大きい印象を受ける」(崔子恩)
「あまりに突拍子がないので、映画の世界に入りにくかった」(学生)

『ひかりのおと』
「台詞も少なく、感情も抑え気味で、あまり観客を楽しませようとは考えておらず、やや重い。ただ、牛の描写がとても良い。」(李潤暁)
「どちらかというと好きな作品。ただ自分の身近なテーマを撮っているのだろうが、やや話が小ぢんまりしすぎているという印象を受ける。日本の自主映画というのは、自分たちが楽しむために撮っているのだろうかという気がする」(楊顕恵/作家)
「俳優の演技がとても自然に見えた」(学生)


『美しい術』  
「直前に上映した『女導演』も若い女性の話だが、日本の女性は社会が成熟しているせいか、あまり感情が表に出てこないし、描写も静かだ。中国とはだいぶ違う」(40代男性)
「とても日本らしいという印象。技術面でもう少し改善があれば、もっといい作品になると思う」(映画関係者)

『なみのおと』
「出ている人たち、特に最後の2組がとてもいい」(李潤暁)
「日本人は寡黙な印象だが、この人たちはとてもよく話すし、話が上手だ。どうやって話を引き出したのか?」(40代男性)
「今回最も印象に残った作品。監督の相手を尊重する態度は我々も学ぶべきところがある」(郭睿/ドキュメンタリー映画を制作中)

『PASSION』
「中国人には撮れない作品だ。もっと北京電影学院などで上映するべきだ」(顧桃/映画監督)
「途中の学校のシーンが話の流れと無関係に思えて、なぜ必要なのかわからなかった」(20代男性)

・総括
今年は日中国交正常化40周年という記念すべき年であったが、領土問題で緊張が高まり、多くの日中共同イベントが中止になった。自粛もあるが、政府から圧力を受けたケースもある。また、中国におけるインディペンデント映画は、政府の干渉を避けて作られた作品が多いため、近年は政府が目を光らせており、今年は北京と南京のインディペンデント映画祭が政府の圧力により中止に追い込まれている。そういう最中に開催したイベントとあって、初日から警察関係者が偵察に来るなど、不安の中で実施された。実際、招待していた人の中には公安からの圧力で参加を見合わせたという人もいる。ただ、イベントそのものには特に支障もなく、無事に日程を終えることができた。この時期にイベントを行えたということだけでも、その意味は大きい。
中国では日本映画が劇場で公開されることは少なく、ましてインディペンデントな日本映画が紹介される機会は稀である。今回も、日本のインディペンデント映画がどういうものか知りたくて来たという観客が少なくなかった。
今回観客として毎日足を運んでくれた人の中に、ネット上に長い感想文を掲載してくれた20代の女性がいた。その文は「上映会が終わった後で友人たちとも語り合ったのだが、今回参加していた日本人は、誰もがとても謙虚で礼儀正しかった。それは彼らの職業とも関わりがあるかもしれないし、日本人の一部にすぎないかもしれない。ただ、国民に敵対感情を植え付けようとしている中国政府のやり方はおかしいし、許すべきではないと感じた」と結んであった。日本人と接する中で得た素直な感想だと思われる。映画について考える以前の問題だが、これほどまでに直接的な交流ができていないという現状がうかがえる。改めて、今回のイベントの意義を感じたし、できれば今後もこうした活動を続けていきたいと思う。

今回はイベント開催にあたり、多くの方にご協力いただいた。作品を快く提供して下さった監督方や東京芸術大学の方々、作品選考にご協力くださった森宗厚子さん、字幕を翻訳してくれた馮艶さんや季丹さん、技術サポートをしてくださった鄧建平さんに改めてお礼を申し上げたい。
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by hikarinootoblog | 2012-12-05 20:59 | リポート


岡山県真庭発、映画『ひかりのおと』の新着情報など 


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